北総散策 2/18
初夏に向けての下見と越冬虫探しで北総へ。
皆が入らなさそうな成田より東側の利根川河川敷からその周辺を見て回った。
10:00に某駅に着いて、レンタサイクルを利用して河川敷へ。
途中神社があって下見をするも良さげなスダジイは一、二本くらい。急斜面に生えていた。
河川敷へ。
思ったより河畔林が発達していないんだなあ…という印象。利根川だからって全ての場所に立派な河畔林があるわけではないらしい。河川敷自体が狭いし仕方ないのかな。
定期的に伐採しているのか、若い木が多いという印象も。立ち枯れや倒木が少なかった。
なんとか出たマイマイ
典型的な利根川の色合い。
クビナガヨツボシ
陸貝を食べるために頭が細長くなっているらしい、ちょっと嬉しい収穫。タダヨツボシが全くいなかったのが不思議。
セットで。
河川敷から一旦離れて谷津田をちらほら見ることに
しかしこの谷津田、どこ掘ったらいいか全く分からない()
まず使われている田んぼはNGだし、他の人に迷惑にならないような崖ってのを探すのが大変。
そのうえ虫が入ってるような場所でなくてはならないし、そんな都合よく見つからない…
なんとか崖からアオオサとマイマイをひねり出した。
オオサカアオはどこにいるんだろうか…笑
割り戦@北総 1/22
北総へ。
狙いはクロマダラタマムシなんだけど、材を割ってもクワガタ類の幼虫とヤマトタマムシの幼虫しかでない。
成虫出る気しないしなによりエノキ材が中々ない…
木の部分枯れなどで育つのだろうか、生態が知りたいものだが…難しい。
夏に来たらベーツヒラタがいそう。
途中で飽きてオサゴミ掘りを始める。
四方7mくらいの小さな河畔林だったけどマイマイが数匹出てきた。
印旛沼水系のマイマイは利根川流域のような綺麗な青色の個体もでるよう。
途中、川の脇の崖を掘りはじめ何種類かゴミムシを追加した。
オオヨツボシゴミムシ
御尊顔
トックリゴミムシ THEトックリゴミムシ。友人はヤマトトックリも出していた。
ニセマルガタゴミムシ
アオゴミムシ
崖から出すのは初めて。
オサ掘りに比べるとそう簡単に出てこないけど色々な種類のゴミムシが出てきて面白い。
ゴミ掘りの楽しさを知ったので残りの冬シーズンで何回かやりたいところ。
割り戦@房総 1/7
新年、千葉でまだ採ってないネブトクワガタを求めて、房総へ。
その前に寄り道。
キイロホソゴミムシ。東京湾と外房でしか確認されていない。
色が黒ずんでしまったが、亜硫酸〆のがいいのかな。
ネブト採集は去年トゲフタオタマムシを採った隣の市町村でやることに。まあこのあたりの山塊であればモミはあるし多分いる。
ヨツボシアトキリゴミムシ スギの樹皮下から。
ヨツボシアトキリに四種類もいるとは知らなんだ。後で同定しよ。
写真を撮るのを忘れてしまったが、一部にはモミの大木の尾根などあり、ポテンシャルはある。いつかはオオトラを…
素晴らしい赤枯れの倒木
全て割ったらネブトの幼虫が3桁くらい入っていると思う。それだけ数が多かった。
他にシロアリ、アリヅカムシ、トゲアリを確認した。
ネブトのエリトラ
このような死骸が結構入ってたり。ネブトって材の中で活動している個体もいるんじゃないかな。
成虫は出なかった。倒木の下をほじくったら繭玉が見つかるのだろうか。
マイマイカブリ。エセボウソウマイマイを採集できた。中々でかく、40後半はありそう。
こやつらはUマットに入れて半年様子見かな。
房総はごはんがおいしくてよい。
冬のガサガサ@東北 12/10~12
秋の水昆採集のリベンジ戦。
この時期ならオサ掘りもできるやろ、ってことで、キタカブリとエゾゲンモ遠征ということできりたんぽ県辺りを攻めてきた。
T掛、N原、F永で池袋に集まり、一路秋田まで
7時間あれば休憩しながら着けることがわかった。案外近いものだ。
まずは10月にナミゲン採れた沼へ。
内陸部では雪がだいぶ積もってきていたが
ポイントに到着する頃には雪がほとんどなかった。海沿いの平野部はまだ積もらないらしい。
近くの松を割ってキタカブリを出した。
よき色
里山の林といった感じで、松も混じっているのでいくつか割れば出てくる。
いわゆる山のマイマイってやつ。
ガサガサするとコオイムシ、ガムシ、キベリクロヒメゲンゴロウなど。
F永がナミゲン採っていた。初採集とのこと。
F永のナミゲン
オオミズスマシ
次に隣の市へ移動。
秋田のアキタクロナガ。一度言ってみたかったんです。
キタアオオサ。
雪降る中横手焼きそばを食べて一気に南下。
4時間くらいかかった気がする。全部雪のせいだ。
山形の池。凍ってますが割れないほどではないのが功を奏した?
皆雪が降る中ガサガサしたことがなく、最初は冗談半分で笑いながらやってたけど、開始五分でかっこいいやつが。
エゾゲンゴロウモドキ。雌のスジ、スリムなスタイル。腹面のきれいなあめ黄色。素晴らしい。
交尾栓があるので〆るか迷っている。
指の感覚がなくなり戦線離脱。
N原以外はなんとか採れたよう。
3時半までやってたF永はお疲れさま…そんなことしたら天国に行ってしまうよ僕は。
朝になると網が凍ってた。車につららできてた。雪国おそろしい。
雪国においてのクロックスって需要なさそう。
中に雪入ってくるし。
越冬中のオオルリハムシを探そうと思ったけどそんな気は一瞬で失せてしまった。
最後に河川敷でコアオマイマイを摘む
山形県中部のコアオ。うっすらと縁に緑が乗っている。
キタカブリとの境界線が気になるところ。
コクロナガ。倒木から出た。
上翅の丘孔点列が途中で途切れているのでクロナガオサとは識別可能。
午後はマークオサのいそうな山地の湿地を下見して高速乗って帰った。
エゾゲンモリベンジできていい遠征だった。
寒中ガサガサが思いのほか楽しかった。
また来年も11月あたりにやりたいですな。
12月は勘弁。
マーキーなオサムシ 11/12.13
11/12
他大の方にお誘いしていただき、東北でオサムシを掘ることに
狙いは黒いアイツ、掘りで一度空振りしてるので今度はどうなることやら…
昼前にまずゲンゴロウを狙いに行く。
僕はいつもガサガサ網を使ってやっていたけど違うあるものを使っていてとても参考になった。今度探してみよ。
網を忘れたため少し借りてやったが下手すぎて採れず。
他の方々はナミゲンやタガメを採集していた。
タガメの記録は中々なさそう。
コンビニでウスタビガを拾い、いよいよオサ掘り開始、だが割っても割ってもなにも採れない…
狙いが採れないまま日が暮れた。靴下びしょ濡れだし着替えないしでアレ。
とんかつ美味しゅうございました。
11/13
朝起きてすぐ湿地に向かう。
今度はまだ行ってない方へ
でもやっぱり材がないんだよな〜
わけわかめだなあ…つらいなあ…やっぱり絶滅したんかなあ…などと冗談で言ってたのが本当なんじゃないかと思うくらいにはメンタルがやられてきた。
適当な盛りがありダメ元で(ストレス発散のため)崩す
絶滅してませんでした。
ほえ〜こんなところにおわすったか……
これで越冬できるということね…
そして出るわ出るわ、この盛りからマークだぞこんなにいいのか?というほど出た。完全にテクノブレイクだよ。
僕は満足してしまってその後は割と適当にやってた。採れたことから生まれた仮説が正しいかをちょっと検証してたら他の方が同じように出していた。
当たっているかもしれんなあ。
とりあえずオサムシなんだなということ(当たり前)、あとは湿地依存がやはり強いなという印象。
他の方はエチゴトックリまで出していた。あかん。おらoodesを属レベルですら採ったことないのに…
木からもマーク出ました。これは他の方の出したものを撮影。
もうこの地にマーク狙いで来ることはないだろうが、今度ここみたいな似たような湿地があったら同じようなやり方を取ってみたいな。
奇形。翅が退化。
とてもかっこいいですね。アオオサなどのオサムシとは見た目が全然違う