天カラ求め避暑地にGO 7/22 栃木
御嶽で何回かヌルったカラフトホソコバネカミキリ。
絶対採ってやる。とリベンジを誓いつつも御嶽に行くのはめんどくさい。
記録を調べてみると関東地方にも記録があることにはある。
最近記録が出始めたみたいで情報がほとんどないが、裏を返せばまだまだ開拓の余地があるということ。
植生地図を参考にめぼしいポイントを見つけ向かうことにした。
22:00に地元を集合し、数時間の深夜ドライブ。
ネキダリスを狙うにはまだまだ早いので寄り道。
牧草地周辺の街灯を見て回る。
ミヤマダイコクコガネ 。
ダイコクコガネに次ぐ大型copris。初めてお目にかかれた。ここの個体は牧草地(牛?)に依存しているみたいだが、鹿のフンでも生きていくことができるみたいで、人為的な環境でなくても生存できるそう。
ダイコクとはまた違う頭部の形がかっこいいですね。次はもっと長角個体に会いたい。
途中のコンビニでハンノキカミキリを拾う。
この地域では採ったことがなかったのでお持ち帰り。
いよいよサハリン探し。
サハリンは天然カラマツ(天カラなどというみたい)の枯れた部分にメスが産卵しにくるそうで、まずはカラマツの天然林に入る必要がある。
シカが食っているのか、林の中に入るとちらほらと枯れた部分が見つかった。
入ったエリアは半分ほど人の手が入っているような感じで、境目を過ぎると巨樹が増すような感じだった。
それにしてもここの林、巨樹が大きい。奥多摩のブナ帯より樹齢があるかもしれない。
奥多摩のブナ帯と違うのはとにかくハルニレが多く、ブナが少ないこと。
ハルニレってこんな大きくなるんですね・・・
パキピドやギガンとかもいるのでは?など楽しい妄想を膨らませながら探索を続けていた。
夏よ、終わらないでくれ~
オオトラフも息が長いですよね。
探索すること2時間ほど、ある樹皮に見覚えのあるシルエットが止まっていた。
おお。。。
採れちゃった。既知産地の周辺ではあるものの、ピンポイントなエリアではない(というか知らない)ので、本当にいるとは思わなかった。
カラフトホソコバネカミキリ。かっこよすぎやしないか。
前翅の先端が黒いのがサハリンの特徴の一つ。
この根元部分にひっついていた。
針葉樹につくネキダリス、本当にいるんだ。
我ながら運がいいと思った。びびりました。
これはサハリンではないが・・・
オオクロカミキリ。初見。
カラマツカミキリ。これも初見。
針葉樹食いのカミキリたちが続々見つかる。
広葉樹の立ち枯れでクロオオハナ。
ソリダとかアルマンとかもいそうなんだけどなあ。この年は猛暑で、虫も7月半ばには枯れ始めていた記憶。ちょっと遅かったかな。
おっ
エンマムシモドキや!!
初見。いつか採ってみたいと思っていた虫。
ハルニレの樹液に潜り込んでいました。
光沢が強いです。なにより、前翅のゴツゴツした模様がよい。
カラマツ林からはなれて、ミズナラ主体の林で探索を続けていくと、めちゃめちゃいい匂いがするので、「これはやつだな」と皆で手分けした結果後輩が見つけたオオチャイロ。
ほんといい匂いですよね。全国の奥様にもぜひ嗅いでもらいたいし、オオチャイロ保護活動してほしい。
サハリンを自分の手で見つけられ、最高の採集になった。