楡の宝石 6/24 長野
去年は行かなかったが、まだまだ採り足りない虫がいるので信州の奥地に出撃した。
前日夜発で、早朝には現地入り。
オトシブミ
日光浴してました。
ヒゲナガゾウムシの交尾
のいばらやイボタがまだ咲いていて、さすが長野の山奥、、って感じだ。
関東ではとっくに発生が終わっているウラゴマダラシジミとかいるし。
イボタの花掬いにて
キツヌヤハナカミキリ
ネキダリス採集の副産物として立ち枯れでよく採れる虫という認識だったので、花掬いでは新鮮だった。
ここいらでタマムシ採集に切り替える。
ここのハルニレでは色々なタマムシやカミキリムシが採集できる。中でも特筆すべきはハビロキンヘリタマムシだろう。既知産地は片手で数えるほどしかない虫で、なおかつ美麗種ということで人気が高い。
ネットの記事でタマムシネットにキンヘリタマムシの仲間が寄ってくるということが書いてあり、自分もそれを実践してみることにした。
タマムシネットを使った9m竿を二本用いて、ひとつは目いっぱい伸ばしてハルニレに立てかける。もう一つは掬ったり、別の木に立てかけて待っておく作戦だ。
ハビロキンヘリは主に樹冠部にいるというのが通説になっているのでなるべく樹高の低いハルニレの樹冠部分に届くようにたてかけた。
樹高の低いハルニレって中々ないんですよね、探すのに苦労した。
立てかけだしたのが9:00過ぎ、早速輝きを放つ物体がネットの周りをホバリングしてきた。それを掬い、手に取ってみる。
エサキキンヘリタマムシ
初採集。本当にタマムシネットにくるようだ。
その後も10分に一匹ほどのペースでタマムシが飛んできた。
エサキキンヘリは続々とネットに。
タマムシネットおそろしい、、
掬いのほうでは全然入らないのに、、他の採集者が来ないような場所でやったのが良かったのだろうか。このあたりのエサキキンヘリがネットにかたまって飛んできたのかも。
長竿を戻し、エサキキンヘリを回収して、くっついたら長竿を戻し、という作業を繰り返していると違和感のある個体が。
ん??明らかにエリトラ横の赤い縁取りが太く明瞭だし、体の厚みも違う・・・
んん??
一番外の縁の部分(最外縁部)は緑色っぽい。頭部の赤も消失しているといっていい。
これは、ハビロキンヘリ??
はあまさか採れるとは・・・明らかに他のエサキと違う。神々しく見える・・・
2時間くらいタマムシネット採集に興じたあと、クロツバラをルッキングしにいくもヌル。さすがに簡単ではないらしい。
同行者はアカムネハナを採集していた。
僕はハビロ採れたので満足していた。あとは土場でヤマムツボシやクロホシタマムシを採ったような気がする。
晴天にめぐまれたいい採集だった。13:00には撤収した。