小さな一本角 6/16.17  関東

夜に集合し、まずは北西部の緑地へ。

チャイロヒゲビロウドカミキリを見つけるためだ。

本種は1980年代、日当たりのいいニワトコをホストにしていたが宅地開発等により激減してしまったらしい。だが、近年になって公園の街路樹などに生えるユズリハという樹木を新たな住処として、南関東を中心に分布を広げているとか。

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 食害されたユズリハ。左側の木くずとかまさにカミキリムシのそれ。樹液が出ておりコクワガタなどがきていた。このようなユズリハの葉をスウィーピングします。

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 教科書通りチャイロヒゲビロウドが落ちてくれた。体格があり、触角が長くTHEカミキリといった感じ。このあと4、5匹ほど追加した。

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カエデについたアオカミキリの食害痕。昼に来ればいるのだろう。

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場所を変え、海浜へ。オオコブスジの観察だ。

1か月後にもちゃんといました。

 

複数個体の観察ができたので良かった。

話によると夏場に姿を消すらしいがそれがいつ頃なのか確認してみたい。

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 朝の海浜は気持ちいいですね。心が洗われる。

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クロメンガタスズメを拾う。

初採集。蛾好きの友人にあげた。イモ類につくらしい。近くにサツマイモ畑でもあるのかな。

これから獣糞トラップを仕掛けてアラメエンマコガネを観察しに行く。

海浜性のエンマコガネで、野ウサギやイタチなどの獣糞を食べているそうだ。

今回は野良犬のフンと鶏ガラを仕掛けてみることにした。

9:30頃、天気は快晴。フンを仕掛けてすぐに黒い粒が飛んできた。

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アラメエンマコガネだ。移動性が非常に強いみたいで、次々と飛来した。

フンもすぐ乾いて栄養価がなくなるような砂浜環境だから、すぐにえさにありついて産卵しないといけないのだろう。その点はオオコブスジコガネも似ているような気がした。どうやって彼らはフンや死骸を察知しているのかとても不思議だ。

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糞虫にしては毛深い。

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小さいがしっかり1本角がありますね。雄です。

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 2時間くらいで50匹ほどは飛来した。栄養価の高い?フンだったのだろうか。

草食獣のフンでなくてもくることは分かった。

ちなみに鶏ガラにはこなかった。腐っていなかったのか、またはそもそも腐敗性動物質にこないのかもしれない。

他のトラップも試してみたい。