春に向けて 3/4  千葉

今年はやけに暖冬らしく、2月に15度超える日がちらほらと。

甲虫はまだ越冬しているものが多いが、春の息吹を感じてか、一足先に出てくる虫もいる。

今日はこの時期に出てくる早春の蛾を狙いに、北総の河川敷へ。 

 護岸工事はされているが柳などの河畔林が若干発達していて、ススキなどの草木が残る茂っている。

11:00頃だったか、堤防を歩いていると、ふわっと藪から飛び出してはまた藪に消えた飛行体が。

あちこちから飛行体が飛び出してきた。両サイドが草むらのため、全方位から飛んでくるのである意味集中しづらい。

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運よく道端で止まってくれた。フチクロトゲエダシャクという今回のターゲットである。

フユシャクにしては珍しく昼行性で、2月から発生する。雌は翅が退化し飛べないが、フェロモンを出すため、雄を誘引する。その生態を利用して、雌を用いたフェロモントラップでおびきよせることもある。

だいたいこういうトラップは処女雌を使わないといけないから、調達が難しい。

まだこの時期もいてくれてよかった。

よくふっと出てはすぐ消えるなんて言われているがほんとにその通りで、藪の中にすぐいなくなる。
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今日は春一番で風が強く、道に止まってくれる個体がいくつかいた。

割とスレてるから発生後期か。

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 雄の触角のフサフサがたまらない。

翅の色使いとか、春に出るセセリみたいでいかにもスプリングエフェメラルって感じですね。

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 30匹くらいは見ることができた。

雌の写真が次回の課題かな。