未採集のOhomopterus 3/17 山梨
新宿から夜行特急で甲府まで行った。
3時間ほど揺られ、甲府のカラオケで一夜過ごした後、知り合いの車に乗せてもらう。
まず、アカジマトラカミキリがいるという場所へ。ケヤキの落ち枝を持ち帰り、材から羽化させる算段だ。
ポイントに行くとケヤキの大木がいくつかあり、落ち枝もしっかりある。
まず、確認のためいくつか樹皮をはいでみる。アカジマトラカミキリは辺材部(樹皮と材本体の間)を食べるので、食痕がないか容易に確認できる。
早速めくると、カミキリ幼虫の食痕が確認できた。
気になってもう少しめくると幼虫が出てきた。
アカジマトラカミキリの幼虫
病気なのか、あざのようなものができていた。長くはないだろう。
いることは確認できたので、ノコギリで適当に切って持ち帰り。
食痕は、新しめの、水分がまだ残っているような材に入っていることが多かったので、そういう木をチョイスした。
アカジマトラは湿度が重要みたいで、霧吹きでびちゃびちゃにしても生きてるらしい。反対にカラカラになるとすぐ弱る。
ホストがケヤキという都内の街路樹として植わっているような木だけど、都心に紛れ込んでこないのはそういう理由なのかな。
このように辺材部に穿孔する。
食痕。腕より細い材でも入るようだ。
次は山道を入り、崖を崩す。毎度馴染みのオサ掘りだ。しかし、中々出てこない。
この時期の山梨は崖が凍っているため、そもそもできるところが限られるうえ、日向でいそうな環境を狙うのが難しい。マルバネオサが関の山だ。
マルバネオサ
ご当地クロオサムシ。こいつとクロナガはまあいる。
それでも木の根っこの盛りを崩していくと、見たことのない大きさのオサムシがポロリと出てきた。
青く輝いてますなあ・・・
チュウブオオオサムシだ。オオオサムシを捕まえたことがなかったので感動した。
分布は西日本に広く、この山梨県が東限だ。チュウブオオオサという亜種になるという。
崖を崩すと普通にいる地域もあるみたいだが、この日は2匹しか採れなかった。
粘土質の崖がいいのかなあ。この種に関しては好きな場所がよくわからない。
たぶん、まとまって採れることもあると思うんだけど・・・
かっこいい・・・アオオサより一回りでかいというのは本当だった。
落ち着いたブルーブラックの色合いが素敵。
他にマイマイカブリとクロナガオサムシが追加できた。
マイマイは結構地味な色のヒメマイ。クロナガは倒木崩せばどこからでも出てきた。
ここのクロナガの密度は高いと思う。あとでかい。
シナノアオオサ(アオオサなはずなのに本当に掘りで出てこない。7月の街灯ルッキングで採集したことしかない。難関。)やセアカオサは採れなかったが、目的のオオオサとアカジマトラは確保できたので満足かな。