山芍薬の精 5/12 山梨
カミキリ屋モドキとして行っとかないといけない、初夏のヤマシャクヤク探検、行ってまいりました。前日夜発で、深夜に現地着。夜明けとともに探す作戦です。
5時頃には動き出して、まずはブナ倒木をシューッしていきました。
ナガキノカワゴミムシか?
初採集。倒木のスプレーで落っこちてきた。
オオズセダカコクヌストで合ってる??? キノコのついた立ち枯れからの産物。
最初ハムシかと思った。こんなコクヌストもおるんやなあ・・・
他にもオオキノコやらを採集。オオキノコってこの時期にもいるんですね。
ヤマシャクヤクのある尾根まできて、ヤマシャクヤクをひたすら見まわす。狙いのフタスジカタビロハナカミキリ(通称キマル)は、ヤマシャクヤクやシャクヤクに強く依存し、幼虫はその根を、成虫は花弁を食べる。そのため、夜からヤマシャクヤクに入りっぱなしのやつがいないかと思い、夜明けとともに探したけどそんなやつはいなかった。
ただ花弁がかじられている跡は確認できたので、これは間違いなくいると確信した。
見回ること2時間、見慣れないレモンイエローが葉っぱに鎮座していた。
想像以上に大きい、というのが第一印象だった。
こんなカミキリがいるんだ、肩が張っていて、脚のしがみつく力が強い。そしてこの消え入りそうなレモンイエローの色は素晴らしい。脚の力が強いのは咲き始めの新しい花に入ることができるように進化したのだろうか。
ヤマシャクヤクの中にいる個体も確認できた。
これが見たかった。だいぶかじられているなあ。
これくらい古いのでも食べるらしい。というか、古いほうが軟らかそうだし食べやすいのかな。
何匹か観察できたので、午後には移動して第二ターゲットを狙うことにした。
いたって普通の広葉樹林を散策。コナラやシデの枯れ木や部分枯れを見回る。
タテスジゴマフカミキリ
なんだこのゴマフは!?って思ってたけどタテスジでした。でもかっこいいからよし。
ナガゴマフとオヤジ以外のゴマフはすべてかっこいいです。はい。
本命きた。マダラゴマフカミキリ。
ブナの虫というイメージが強かったが、この場所にはブナがないためシデやナラに依存しているみたいだ。ただアオタマムシなんかもいるみたいなので、イヌブナなんかはあるのかな。それに依存していたけど、少なくなってきたから食性転換したとか。妄想ですけど。
若干細いしオスだろう。黄色みがかっている。初採集はうれしい。
今回もいい採集行だった。