平日夜行 5/16 関東
仕事を定時で上がり、速攻レンタカー屋へ手続きを済ませ、太平洋まで車を走らせる。
オサムシモドキ。良好な砂浜にいるとされるゴミムシの仲間だが、東京湾にもいるらしい。気温が15度あったのに縮こまって動いていなかった。
エビガラスズメ
幼虫はハマヒルガオでも食べているのだろうか。
砂浜をガンガン歩きます。狙いは某コガネムシ。時期が早いかなと思いつつ、この日は比較的暖かったため、いけるのでは?と思い探す。そうこうするうちにようやく見つけた。
狙いの虫、オオコブスジコガネ。
本種は海岸に生息し、鳥の死骸や糞なんかを食べる「汚い」虫だ。また、産卵床としてきめの細かい粒子を好むみたいである。そのため、海浜の環境開発(護岸した結果死骸が流れつかない、砂浜の土砂は減る一方等)により姿を消しつつある。
また、昨今のデオドラント文化も追い打ちをかけてるんじゃないかな。
糞があればすぐに回収し、動物の死骸だって砂浜の掃除でゴミとして片付けられそうだ。
たぶん発展途上国なんかにいけばこの仲間はまだまだいるんじゃないかなあと思っている。市場の精肉場みたいなところに獣の死体が転がっているような感じだし。
交尾している個体も。移動性とかあるようにはみえないので近親交配が進んでそうだが、どうなんでしょう。
初採集のコブスジコガネがOmorgusになるとは・・・
動きはかなり遅いです。触ると手足を縮めて上の写真のように固まる。
砂浜を堪能しきったので、次にある湿地へ。様々なゴミムシの記録がある湿地だ。
護岸されていない水際のイネ科をわしゃわしゃすると、大きい黒い塊が水面に浮かび上がった。
オオトックリゴミムシ。初採集いえい。
タダトックリなどに比べると、思った以上にでかい。
西表島のコトックリゴミムシなんかもそうだったが、水際のぬかるんだ泥地や土を歩行している。昼間は水際の草に付いていることがあるからか、草を水側に踏み付けたりして採集するのだろう。昼に水際の崖なんかも崩したら出てきそうだ。
他にはコキベリやヒメキベリなどがいた。
明け方4時頃にレンタカーを返却した。次の日の仕事は地獄のような様相を呈したが、最高の夜行だったので後悔はしていない。