最西端へ 与那国遠征 8/7〜8/12 前編
かねてより行きたいと思っていた与那国島へ遠征してきた。
8/7
この日は朝の便で那覇へ。沖縄本島でぶらぶら。ひめゆりの塔を見るなどした。
金属光沢のある輝いた物体を捕まえたら
オオシマルリタマムシだった。
ほかにもオキナワヒラタなど採集。
美味しいごはんを美味しくいただいた。
上は昼食(ラフテー定食)
下は夕食(アグー豚のしゃぶしゃぶなど)
国際通りはいいぞ。
8/8
朝の便で与那国へ。
今日も観光多め。
Drコトーのロケ地。コトーの自転車乗ってみたかった。
最西端の碑。天気がいいと台湾まで見える。
この日は見えなかった。
ちょっと林道沿いを寄り道してカラスザンショウを探すと、、いた。
ノブオオオアオコメツキ
目的の虫のひとつ。夏に現れる与那国特産種。
よくクマゼミの吸った幹に来ると言われているが、この個体は花に来ていた。
8/9
午前中に友人を見送って、昼から採集開始。
ノブオが採れたあたりの道沿いを散策してノブオ追加。
日当たりのいい明るい林道でカラスザンショウやクサギ、アカメガシワなどの木の傷ついた部分や枝先にちょこちょこくっついていた。クマゼミの吸い跡にくるとか言われているがクマゼミよりもノブオの数のほうが多かった。
また、カラスザンショウの花にはよくきていた。海岸沿いにもいるらしいが・・・
ついでにバナトラも設置。ノブオやハナムグリが狙いであるので目線から上に設置した。
次は湿地帯へ。 ガサガサしていく。
サザナミツブとシャープツブかな。石垣で採れなかったのでうれしい。南西諸島に広く分布するらしいがはじめて採集した。採草地脇の馬のフンで汚れたため池にもたくさんいた。つくづくゲンゴロウは農薬以外には強いんだろうなと思う。
コケシゲンゴロウ。南西諸島に広く分布するらしい。
Hyphydrusはエリトラの模様が多種多様で見ていて飽きない。
コガタノゲンゴロウ。めちゃくちゃいた。
マダラアシミズカマキリ
国内では八重山のみに生息(最近は与那国以外減ってきているとのこと)
名前のとおり中肢に黒い斑紋があり、これが本州にいるヒメミズカマキリなどとの識別点。そいやヒメミズカマキリ標本にしたことないかも。。。
エサキタイコウチ。与那国限定ムシ。イネ科の植物が生えているような池のかなり浅い部分をガサガサしたらでてきた。
めちゃくちゃたくさん水性昆虫が採れる、、与那国すげえ、、、
アカヒラタガムシかな。
後述のコトックリやミズモグリと同じように水際にて。
コトックリゴミムシ
夜のほうがよくいた。イネ科の草を踏み踏みして、泳いでいる個体を採集。
左の怪しいゴミムシはおそらくビルマトックリ?エリトラの筋が右のコトックリに比べ明瞭で
若干細長い。原色甲虫図鑑には石垣西表の分布になっているけどその後与那国の記録は出ているのだろうか。
湿地たのしい・・・!!!ってやってたら 見慣れないアオゴミが・・・!
あこがれていたミズモグリゴミムシだった。ほぼ与那国でしか安定的に生息していないムシらしい。水際に生えているイネ科の草を踏み倒すと水面を泳ぐミズモグリゴミムシが複数確認できた。トックリゴミムシも落ちてきたが、こやつらは夜のほうが多かった。ミズモグリは昼夜でみられる数はたいして変わらず、湿地際の草に一日中いるのかもしれない。
9日はほぼ湿地で採集だった。ちなみに、炎天下のガサガサは本当にしんどいので、まじで水を持ってきたほうがいい。ウェーダーが暑苦しくてサウナとかわらん。まじで。
夜湿地脇のススキをひたすらビーティングしていると、これもお目当てのホソキボシアオゴミムシが。いるところには結構いるらしいのだが遠征中これ1匹しか見ることができなかった。細いし扁平。見るからに異質なアオゴミ。ススキの茎の節などに潜んでいるのだろうか。いい虫です。