なにも採れない時もある 6/9.10 奥会津

アカヘリミドリ狙いで奥会津へ。

 

しかーしなにも採れなかった。

 

びびった。カラカネハナとハイイロハナを摘まんだ以外何も捕まえていない。

同行者のSさんは2匹採ってるし・・・

 

忍耐力が足りなかったからか? ずっとヒメコマツを見ておくべきだったのか。

タマムシが梢につくのって一瞬だから、ついたかどうかはずっと見てないと分からないのよね。

 

2日やってヌルになるとは思いませんでした。

 

まあそういうときもある。また行こう。

 

オトコヨモギ行 6/2 東京

ヒメビロウドカミキリ。

オトコヨモギをホストとするカミキリミムシで、6月頃に出始める。オトコヨモギは草丈の低い草地を好む。遷移が進んだ環境ではみられず、人為的に管理された山草地や河川敷など攪乱のする環境などによく生育している。

ビロウドカミキリの仲間は植物依存だからおそらく昼夜問わずホストのオトコヨモギのあたりをうろついている、つまり昼間にわざわざ見つけなくてもいいでしょ、ってことで夜間に周ることにした。昼間の東京暑いし。

 

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オトコヨモギ

初見です。ヨモギとは葉っぱが全然違いますね。そしてブロックで株が生える感じ。

ただ、そんなには多くないなあという感じ。丹念にルッキングしていきます。

ビロウドカミキリ特有の枝先かじってそこから折れる茎が見つからない。まだ早かったのか、いないのか。

次に目をつけていた場所へGO。ここも数十株ほどは生えているようだ。

いきなり小さなカミキリがいるのが目に留まり、つまんだ。間違いない、ヒメビロウドだ。

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うむ。よしよし、ゲット。

ヒメ、と名がつくくらいで、ビロウドカミキリ属にしては小さい。

オトコヨモギに依存するから体サイズも適応していくようになったのだろうね。

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 エリトラが渋くてよい虫です。千葉でも見つけたいなあ。

シロネ行 5/20 関東

この前アカガネオサムシを採集した湿地が思いのほかよさそうなので、他の虫狙いで行くことにした。

冬にしか行ったことがなかったので不安だったが、うむこれはいい…入口付近から今回の見るべき植物、シロネがたくさん生えている。

しばらくして、後輩が、「これじゃないすか?」と一言。

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おおっ

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おお…

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スバラシイ…感動。

オオルリハムシ発見!

初見です。

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大きい…そして綺麗なんて、いい虫じゃないわけがない。

刺激にそこまで敏感じゃない印象を受けた。

他の虫なら落ちたりするところを微動だにしなかった。

一匹見つかったのが11:00とかそこいらで、湿地入りした10:00には気温は高かったけど姿形もなしだった。一匹見つかってからはそこかしこにうじゃうじゃいた。活動時間帯が明確に決まっているみたいだ。

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モグモグタイム(死語)

シロネ食べてますね

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モグモグ(以下略

側面にくっついて食べる感じ。

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赤味の強い個体

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頭部は緑色な個体

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おりゃ

こんな風にシロネが近くにあれば他の葉にも普通に付くみたいだ。

この虫は地域変異があり、東北地方や新潟などに行くと青色の個体や緑色の個体がいる。

ぜひ見つけてみたいもんですなあ。

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昼間にオオコブスジの生息地にも行ってみました。

1cmも掘らなくても出てきたので、成虫はだいぶ浅いところにいるみたい。

 

平日夜行 5/16 関東

仕事を定時で上がり、速攻レンタカー屋へ手続きを済ませ、太平洋まで車を走らせる。


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 オサムシモドキ。良好な砂浜にいるとされるゴミムシの仲間だが、東京湾にもいるらしい。気温が15度あったのに縮こまって動いていなかった。

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エビガラスズメ

幼虫はハマヒルガオでも食べているのだろうか。

砂浜をガンガン歩きます。狙いは某コガネムシ。時期が早いかなと思いつつ、この日は比較的暖かったため、いけるのでは?と思い探す。そうこうするうちにようやく見つけた。

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狙いの虫、オオコブスジコガネ

本種は海岸に生息し、鳥の死骸や糞なんかを食べる「汚い」虫だ。また、産卵床としてきめの細かい粒子を好むみたいである。そのため、海浜の環境開発(護岸した結果死骸が流れつかない、砂浜の土砂は減る一方等)により姿を消しつつある。

また、昨今のデオドラント文化も追い打ちをかけてるんじゃないかな。

糞があればすぐに回収し、動物の死骸だって砂浜の掃除でゴミとして片付けられそうだ。

たぶん発展途上国なんかにいけばこの仲間はまだまだいるんじゃないかなあと思っている。市場の精肉場みたいなところに獣の死体が転がっているような感じだし。

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交尾している個体も。移動性とかあるようにはみえないので近親交配が進んでそうだが、どうなんでしょう。

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 初採集のコブスジコガネOmorgusになるとは・・・

動きはかなり遅いです。触ると手足を縮めて上の写真のように固まる。
砂浜を堪能しきったので、次にある湿地へ。様々なゴミムシの記録がある湿地だ。

護岸されていない水際のイネ科をわしゃわしゃすると、大きい黒い塊が水面に浮かび上がった。

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 オオトックリゴミムシ。初採集いえい。

タダトックリなどに比べると、思った以上にでかい。

西表島のコトックリゴミムシなんかもそうだったが、水際のぬかるんだ泥地や土を歩行している。昼間は水際の草に付いていることがあるからか、草を水側に踏み付けたりして採集するのだろう。昼に水際の崖なんかも崩したら出てきそうだ。

他にはコキベリやヒメキベリなどがいた。

明け方4時頃にレンタカーを返却した。次の日の仕事は地獄のような様相を呈したが、最高の夜行だったので後悔はしていない。

山芍薬の精 5/12 山梨

カミキリ屋モドキとして行っとかないといけない、初夏のヤマシャクヤク探検、行ってまいりました。前日夜発で、深夜に現地着。夜明けとともに探す作戦です。

5時頃には動き出して、まずはブナ倒木をシューッしていきました。

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ナガキノカワゴミムシか? 

初採集。倒木のスプレーで落っこちてきた。

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オオズセダカコクヌストで合ってる??? キノコのついた立ち枯れからの産物。

最初ハムシかと思った。こんなコクヌストもおるんやなあ・・・

他にもオオキノコやらを採集。オオキノコってこの時期にもいるんですね。

ヤマシャクヤクのある尾根まできて、ヤマシャクヤクをひたすら見まわす。狙いのフタスジカタビロハナカミキリ(通称キマル)は、ヤマシャクヤクシャクヤクに強く依存し、幼虫はその根を、成虫は花弁を食べる。そのため、夜からヤマシャクヤクに入りっぱなしのやつがいないかと思い、夜明けとともに探したけどそんなやつはいなかった。

 ただ花弁がかじられている跡は確認できたので、これは間違いなくいると確信した。

見回ること2時間、見慣れないレモンイエローが葉っぱに鎮座していた。

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想像以上に大きい、というのが第一印象だった。

こんなカミキリがいるんだ、肩が張っていて、脚のしがみつく力が強い。そしてこの消え入りそうなレモンイエローの色は素晴らしい。脚の力が強いのは咲き始めの新しい花に入ることができるように進化したのだろうか。

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ヤマシャクヤクの中にいる個体も確認できた。

これが見たかった。だいぶかじられているなあ。

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これくらい古いのでも食べるらしい。というか、古いほうが軟らかそうだし食べやすいのかな。

何匹か観察できたので、午後には移動して第二ターゲットを狙うことにした。

いたって普通の広葉樹林を散策。コナラやシデの枯れ木や部分枯れを見回る。

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タテスジゴマフカミキリ

なんだこのゴマフは!?って思ってたけどタテスジでした。でもかっこいいからよし。

ナガゴマフとオヤジ以外のゴマフはすべてかっこいいです。はい。

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本命きた。マダラゴマフカミキリ。

ブナの虫というイメージが強かったが、この場所にはブナがないためシデやナラに依存しているみたいだ。ただアオタマムシなんかもいるみたいなので、イヌブナなんかはあるのかな。それに依存していたけど、少なくなってきたから食性転換したとか。妄想ですけど。

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 若干細いしオスだろう。黄色みがかっている。初採集はうれしい。

今回もいい採集行だった。

初夏にも八重山に行ったような気がします。5/4~5/5 石垣

西表行が終わり、石垣へ。

西表に比べると 石垣はほんと街。生活には困らないしすぐ虫採りもいける。最高だ。住みたい・・・

オリックスで借りて中部をトコトコ。

林道で採集だ。

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カラスザンショウを掬ってシロアラゲカミキリ。

雌は大きく白いのがキイロアラゲとの大きな違い。

まるっこくてかわいらしい虫ですね。そいや、まだキイロアラゲ採ってないや。

 

つぎに、林縁のカラムシを狙ってルッキング。狙いのカタモンビロウドは日当たりのいいところより林縁のほうがいる気がしている。

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カタモンビロウドが二匹同時にくっついていた。

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こんな大きいカミキリなのにカラムシでやっていけるのだろうか。。。笑

好きなカミキリだ。

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かじった後。

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ビロウドカミキリを見つけるときはこのように茎がかじられて折れている草木を見つけるのがポイントになる。

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かっこいい。クリーム色のエリトラがたまりません。

北部の道を走っている時、なにやらでかいカニのようなものが・・・

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ヤシガニだった。おおきい。初ヤシガニだったのでとても感動した。

撮影し終わったので、棒でつつきながら端に寄せようとしてたところ、地元のにいちゃんが寄ってきて、ヤシガニの掴み方をレクチャーしてもらった。

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こうやって持つらしい。はさみのひとつさきの肢をロックすれば、はさまれることはないそうだ。それにしても怖いが。

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たっぷり卵が。いのちを育んでほしいので、このあとすぐおかえりいただいた。

ありがとうね。

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ススキサビカミキリ。

二匹だけ採集することができた。

本種は近年少なくなっているとのこと。

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こちらは毎度おなじみのサキシマウスアヤカミキリ

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左がススキサビ、右がサキシマウスアヤ。

頭部の形やら、こうしてみると随分違いますね。

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 春にも探したセダカケブカ。

昼間にも見つけることができたが、まあ圧倒的に夜のほうが多いので昼にやる意味はないですね。

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 ナミモンニセナガカッコウムシか?

明かりにきていた。

今年の八重山も楽しませてくれた。ありがとうヤイマ。

初夏にも八重山に行ったような気がします。 4/8~5/3 西表

またまた西表へ。

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とぐろを巻いたサキシマハブ。

 

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なんの羽脱孔だろう。

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オキナワウラジロガシに付着する白い菌。この菌がRosaliaを呼びせ寄せるという。

この木の根元を見回ると一匹のベニボシが歩いていた。息をのむ瞬間だ。

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毎年会っても感動する。

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日光浴をするサキシマカナヘビ

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最初蝶だと思った。

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シロスジメダカハンミョウ

林内の道にはよくいると思う。

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こちらはペアでいた。

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ベニボシ2匹目。小さめ。

黒い古い立ち枯れについていた。

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体格差

エリトラの紋様も個体差があるので集めていて楽しい。

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 ヘキサゴニア兄弟。ワタナベヒラナガとチャイロヒラナガ。チャイロヒラナガはアダン、ワタナベは湿地に生えるユリ?科の茎の根元にいた。こうやってみるとチャイロがかなりでかいことが分かる。

某氏たちの灯火に混ぜていただいた。

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ハグルマノメイガ

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ハグルマヨトウ

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蛾sp

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蛾sp 産卵している。

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 キイロホソネスイ

スプレーにて採集していた。スプレーして10分くらいは経たないと奥の虫まで出てこないようだった。スプレーイングを他の虫屋さんから学べたのはよかった。

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 ホソカタムシsp

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ジタバタするヨナグニサン

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ヤエヤマムネスジウスバカミキリ

灯火にて。いただいた。

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 ヨナグニコガネ

 

 

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コカブト

八重山亜種。

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ゴミダマ?テントウ?

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 ヤエヤマクロオオクチキムシですかねえ。 肢が橙やし、サトウ?ほど特徴的な節はしてない。

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 ヒメナガニジゴミムシダマシ

全国的な普通種

 

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ムクゲキノコ?

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ヤエヤマクロホシテントウゴミムシダマシ

 

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ネジレツノキノコゴミムシダマシ

夜に照葉樹のサルノコシカケの裏側にべたっとくっついていた。

 

畑脇のビーティングを敢行。

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タイワンヨスジシラホシサビ

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 モモブトトゲバカミキリ

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オオシマドウボソ

ススキのビーティングで採集。

 

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タイワンツヤコメツキモドキ

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イブシキマワリ

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 リュウキュウヒメカミキリ

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ヒメヨツボシゴミムシ

畑脇の荒れ地の石をひっくり返すと多くいた。

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 オオキバチビヒラタムシ  湿地ライトにて

これはいると思った湿地をルッキングしたのだが、コキベリヒメキベリオオミイデラしか見つからなかった・・・沼地みたいなところでトックリモドキナガが採れたのはよかったけど、アオヘリアオはどこにいるんじゃ・・・